ブリスケット・お肉と調理方法
ブリスケット(Brisket)は下の図のように牛の胸元、前足の付け根のあたりの部位です。
日本では「ブリスケ」「前バラ」「肩バラ」と呼ばれる部分です。「バラ肉の薄切り」と言われるパッケージには、このブリスケの部位が入っている事が多いようです。
前足につながっている部分でよく動かす部分なので、しっかりとした歯応えがあるきめこまかい肉質です。脂身が多い部位ですがコラーゲンも多く脂身もしつこさがあまりないのが特徴です。
大きい三角状の部分を二つにカットした状態で販売しており「ポイントエンド」と「フラットエンド」の二種類があります。どちらも他の部位に比べると大きめの6パウンドくらいが1パックで、30cm四方くらいの大きさになります。一頭から取れる量はどちらも2パックずつ(計4パック)だけの希少部位になります。
どちらも同じようにオーブンやグリルでゆっくり調理をしたり、スモークして召し上がっていただくのがおすすめですが、それぞれの部位に特徴があります。
ポイントエンド - 旨みたっぷりでジューシー
まずご紹介するのは、三角の端っこの部分がポイントエンド。
こちらは脂身が多い部分で、調理するとしっとりジューシーな食感になるのが特徴。仕上がりはホロホロとお肉がほぐれる感じになり、プルドビーフなどを作るときにもおすすめです。以前ご紹介しているこちらの「ビーフタコス」を作るのもおすすめです。
写真:お客様提供
フラットエンド - しっかり赤身、ゆっくり火を通して柔らかく!
もう片方の部位がフラットエンド。ちょっと四角っぽく感じの部位です。
こちらはポイントエンドに比べて脂肪が少なめで肉質がしっかり目ですが、ゆっくり火を通すことでとても柔らかくなります。
検索すると様々なレシピが出てくるかと思いますが、家にあるオーブンで調理するならこのレシピがおすすめです。
じっくり焼いてやわらか仕上げ♪
ブリスケットのバーベキューグリル
薄切りにして色々なお料理に!
アメリカでは一般的にグリルしたりスモークしたりしてバーベキューなどで食べられる事が多いブリスケット。実は日本では薄切りにして、焼き肉、牛丼、しゃぶしゃぶなどにされている部位でもあります。肉じゃがなどを作るのにもピッタリ。ポイントエンドの方は脂身を落としてスライスして特上カルビとして販売されていることもあります。
写真:お客様提供
スライスのコツは、半解凍!!柔らかくなり過ぎると薄くスライスすることができません。冷蔵庫の中で10時間ほど解凍するのが良いようです。スライサーがあればそれに越したことはありませんが、包丁でも大丈夫(上のスライスはお客様が包丁でスライスしたものです!)。またスライスする方向も大切です。細かなコツは下のページにまとめてありますのでぜひご覧ください。
お肉のカットの仕方
最初にも書きましたが、もちろんスモークやグリルにもってこいです!!特別なバーベキューグリルがなくても、ご自宅のオーブンでも焼いていただけます。またThe H Farmのブリスケットなら、スモークしても負けない肉の旨みがあります。BBQにしてもソースやスパイスに負けませんし、スパイスを強くしなくても肉のお味をしっかり楽しんでいただけます。ぜひお試しください。
Brisket, Flat / ブリスケット (かたまり) フラット